両脚を挙げて腋の下を掻 くような模 ねをしたり手を摩 りあわせたり
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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蚊・ハエ
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前後の文章を含んだ引用
......彼らのやって来るのは私の部屋の天井からである。日蔭ではよぼよぼとしている彼らは日なたのなかへ下りて来るやよみがえったように活気づく。私の脛 へひやりととまったり、両脚を挙げて腋の下を掻 くような模 ねをしたり手を摩 りあわせたり、かと思うと弱よわしく飛び立っては絡み合ったりするのである。そうした彼らを見ていると彼らがどんなに日光を恰 しんでいるかが憐 れなほど理解される。とにかく彼らが嬉戯 ......
単語の意味
摩する(まする)
摩する・・・届くかどうかのスレスレまで近づく。ギリギリまで迫る。接近する。
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夢現(ゆめうつつ)のようないらいらしい心を責め苛むように耳につく蚊の唸り声
徳田 秋声 / あらくれ amazon
(ひしめく蠅が)漣が渡るように、揺れて動く。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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蟬が雨降りみたいに鳴きまくり
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
糸の縫い目に、白い埃のように虱(しらみ)たちがじっとかくれている
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
朱ザヤのような照りのある、小がらの赤トンボ
山本 有三 / 波 amazon
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