ほろほろと散る墓畔の桜。
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:62% 作品を確認(青空文庫)
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桜が散る
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前後の文章を含んだ引用
......あった。生よりも死の床を幾倍か身に相応 わしいものに思い做 して、うれしそうに病み死んだ。 風は止んだ。多摩川の川づらには狭霧 が立ち籠 め生あたたかくたそがれて来た。ほろほろと散る墓畔の桜。わたくしは逸作の腕に支えられながら、弟の医者にちょっと脈を検められ、「生きの身の」と、歌の頭字の五文字を胸に思い泛 べただけで急いで帰宅の俥 に乗り込んだだけを記し......
単語の意味
ほろほろ
ほろほろ・・・1.涙や葉っぱ、花びらなど、小さなものが次々と静かに零れ落ちるさま。
2.山鳥の泣き声などが断続的に聞こえてくるさま。「山鳥がほろほろと鳴く」
2.山鳥の泣き声などが断続的に聞こえてくるさま。「山鳥がほろほろと鳴く」
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桜が散るの表現・描写・類語(春のカテゴリ)の一覧 ランダム5
惜し気もなく散る彼岸桜 を誘うて、颯 と吹き込む風
夏目漱石 / 吾輩は猫である
振って振りこむ花槍は 雪かあらぬか さっさ ちらちら白鳥毛
吉川英治 / 無宿人国記
花吹雪の時には、花びらがおびただしく海に散り込み、海面を鏤 めて漂い
太宰治 / 人間失格
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「春」カテゴリからランダム5
桜が咲き始める季節だった。ぬくもりを帯びた風が頰を撫でていった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
春たけなわの生き物たちの命の息づかいとうごめきが草地一面に満ちる
柴田錬三郎 / 南国群狼伝 amazon
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