説明のつかない、でも強烈な衝動に突き動かされ
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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欲望・本能・欲求
我慢できない・気持ちが抑えられない
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前後の文章を含んだ引用
......き、何人かの降車客について、三葉も歩き出す。遠ざかり始めた背中を見て、俺はふいに思う。このおかしな女の子は、もしかしたら、俺が知るべき人なのかもしれない。そんな説明のつかない、でも強烈な衝動に突き動かされ、あのさあ! と俺は声を上げている。「あんたの名前は……」 三葉は振り向く。でも、降車の人波に押されて離れていく。三葉はふいに、後ろ髪を結った組紐をほどく。そし......
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欲望・本能・欲求の表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
相手があの女である必要のない、欲望のための欲望
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠
彼の下腹部や腋の下や口辺には、灰色をした生温い霧のような欲望がまだまといつき動いていた。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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我慢できない・気持ちが抑えられないの表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
その時の倉地はもうふだんの倉地ではなくなっていた。
有島武郎 / 或る女
鼠(人物)が大学を去ったのにはもちろん幾つかの理由があった。その幾つかの理由が複雑に絡み合ったままある温度に達した時、音をたててヒューズが飛んだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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「好き」カテゴリからランダム5
「宇宙人がやってきたら、『どうも、どうも』なんて手を挙げて、われ先にと会いに行くタイプだな」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
(心から愛せない)しかし彼女を愛することはできなかった。すみれと一緒にいるときにぼくがいつも感じる、あのほとんど無条件と言ってもいいような自然な親密さが、彼女とのあいだにはどうしても生まれなかったからだ。そこにはいつも一枚、薄い透明なヴェールのようなものがあった。見えるか見えないかという程度のものだったが、でもそれが隔たりであることに変わりはない。そのせいで、二人で顔を合わせているときに──とくに別れ際に──何を口にすればいいのかわからなくなってしまうことがあった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
数十年振りに少年のような気持になり、胸をときめかせた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「我慢・諦め」カテゴリからランダム5
安易な行動に走る自分を必死に閉じ込めるが、その蓋をぎりぎりとこじ開けようとする別の自分もいる。《…略…》一方で、我慢の蓋の隙間をほじくり、後先を考えずに行動しようと欲する自分もいる。神経を弛めると、すべてがばらばらにほつれてしまいそうだった。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
七彩(なないろ)に変わる石鹼玉(しゃぼんだま)の色のように、倏忽(しゅくこつ)に気持ちが変わる
梶井 基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (岩波文庫 amazon
私はあたりにまだ光があったときとはまったく異った感情で私自身を艤装 していた。
梶井基次郎 / 冬の蠅
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