「それは良かった」と槿は、良いことなどこの世には存在しないと知っているかのような、声を出す。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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気持ちのない口調・無感情な話し方
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......誌を読んでいた。鈴木のほうには顔も向けない。「面白かったよ」と健太郎が声を上げた。「お兄ちゃん、うまくてさ」と言うと用事でもあるのか、隣の和室へと入っていった。「それは良かった」と槿は、良いことなどこの世には存在しないと知っているかのような、声を出す。 鈴木は所在なく、居間とダイニングの間をうろうろした。ソファに腰を下ろすべきなのか、それとも健太郎に近寄って、「ぜひ、僕を家庭教師に推薦してくれないか」と応援を......
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気持ちのない口調・無感情な話し方の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
興奮も震えもなければ、熱心さの欠片もないような淡々とした言葉
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
「ニチヨウのあさはあいている」と疑問符のない質問を彼女はした。「あいている」と天吾は答えた。まるで手旗信号で話をしているみたいだ、と天吾は思った。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
三人がそれぞれ申し合わせたように口を閉ざしてしまった
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(付け足す)ボソボソとつぶやくようにして、こうつけ足した。ちょうどこわした彫像のかけらを集めるような調子で――。
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
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