どこまでも意地の悪い霧
芥川龍之介 / 河童 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
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前後の文章を含んだ引用
......とりあえず食事にとりかかりました。コオンド・ビイフの罐 を切ったり、枯れ枝を集めて火をつけたり、――そんなことをしているうちにかれこれ十分はたったでしょう。その間 にどこまでも意地の悪い霧はいつかほのぼのと晴れかかりました。僕はパンをかじりながら、ちょっと腕時計 をのぞいてみました。時刻はもう一時二十分過ぎです。が、それよりも驚いたのは何か気味の悪......
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
湿っぽいねばつく靄が立って、遠方の高い建築物をぼやかして見せた
宮本百合子 / 伸子
絵の具のような灰色の霧が視界を閉ざす
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
海霧で川もお花畑も乳白色に漬かる
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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大きく揺れるカーテンのような雨景色
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
八重ちゃんが肌を抜いでいる栗色の皮膚に、窓ガラスの青い雨の影が、細かく写っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
夕立はまた町の方へ行ってしまった。遠くでその音がしている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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