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額に陰鬱な横皺が現れていた。迷惑げな、解っていてくれる筈じゃあないか、という訴えが読めた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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不快の表情・顔をしかめる
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前後の文章を含んだ引用
......なすって?」 「いますよ」 その返事で、伸子は襖を自分からあけた。 「――さあ、もういいのよ」 佃は、まだ庭に向った敷居際に佇んだまま、顔だけ伸子の方へ向けた。彼の額に陰鬱な横皺が現れていた。迷惑げな、解っていてくれる筈じゃあないか、という訴えが読めた。伸子はその前に近づいて、低い真面目な調子で云った。 「ね、一つ家にいて、御飯の時しか顔を出さないというようなの、何だかよくなくてよ。一緒に暮す以上、打ちとけなけれ......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
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顔が露骨にゆがんだ。ものすごく嫌いな食べ物を無理やり口に押しこまれたような顔だ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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笑った顔が神仏みたいに輝く
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
「何かあったの?」 と彼が聞くくらい、暗い顔をしているのが自分でもわかった。 「何でもない。」 といいながらも笑顔をつくることができなかった。 エネルギーが落ちている、枯れている。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
顔一杯に笑いを拡げながら
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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