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「帰ってしまうのネ」まるで十年の知己との別れのごとく、老夫人は手をしっかりにぎった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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手を繋ぐ・腕を絡ませる 出会いと別れ
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前後の文章を含んだ引用
......ラガの奥の奥の、日本人の姿は一人も見当らぬ丘の上の小さなバーで、日本人とイギリス人の夫人が〈東京音頭〉を歌っている。なんともフシギな光景だと、歌いながら思った。「帰ってしまうのネ」まるで十年の知己との別れのごとく、老夫人は手をしっかりにぎった。夜もふけていた。バーを出ると、美しい半月が、澄みわたった空にかかっていた。    * 友人と別れ、マラガから南仏のニースへ行った。そこで東京から来た友人三人とお......
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手を繋ぐ・腕を絡ませるの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
手をつないでいるだけで身体ごと包まれている安心感があった。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ安心する手を繋ぐ・腕を絡ませる
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出会いと別れの表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
もうそろそろ寝ようと思いながらマニキュアを塗っていたら、突然、津波のように淋しさが襲ってきた。  もう会えない、ここで一緒に暮らせない。  言葉ではさっきからわかっていた、何でそんな簡単なことが実感できなかったんだろう、と自問してみたら、ひとりきりになってなかったからだ、と気づいた。  今はじめてこの夜の中、ひとりになってみてこの家の雰囲気ががらりと違ってきていたのがわかった。それは父が死んだ夜や、母が離婚してはじめての夜や、真由が家を出た日の夜に似ていた。  荒れて、ひんやりした感じ。  不在の、こころもとない感じ。  別れの、絶対的な孤独の感じ。  気が抜けて、この空間の不自然な沈黙の意味に気づく。空気が、別れの気配を吸い取って静かによどんでいる。昨日まで、この時間には同じ屋根のしたで眠っていた人が、多分永久にその暮らしに戻ることはない。  どんなに言葉で言おうとしても、その圧倒的によせてくる淋しさの力にはかなわなかった。  部屋中に、まだ純子さんの気配があった。  ありとあらゆる思い出のエネルギーがこの家を、まるで本人のように去るまでずいぶん時間がかかるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ出会いと別れ突然さびしさを感じる孤独・一人ぼっち
西と東にわかれた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
女房や子供から生木裂くみたいに引き離されて兵隊に駆り出されていった
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「人間関係・地位」カテゴリからランダム5
(夫を)見送るウメは、まるで胸の中のもの全部をこそげとられて了(しま)ったような、絶望的な、うつろな気持だった。
妻たち(網野菊)「現代日本文学全集〈第39〉平林たい子,佐多稲子,網野菊,壷井栄集 (1955年)」に収録 amazon関連カテ絶望・希望がない出会いと別れ
「人の印象」カテゴリからランダム5
もう八十歳をすぎたのに、元気だし、おしゃれだから若くみえる。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon関連カテ老人元気・生き生きしているおしゃれ・センスがいい
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