TOP > 風景表現 > 水面・水中・水辺 > 時化・海が荒れる、波立つ
TOP > 風景表現 > 天災・荒れた天気 > 洪水・河川の氾濫
「ああ、鎮 めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。
太宰治 / 走れメロス ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
時化・海が荒れる、波立つ
洪水・河川の氾濫
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......さらわれて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮 めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽 り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロスも覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大......
単語の意味
刻刻・刻々(こくこく・こっこく)
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
ここに意味を表示
時化・海が荒れる、波立つの表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
酢っぱくって渋くって泡の立つ葡萄酒のような、コクの強い、野蕃な海
梶井基次郎 / 海 断片
海一面、三角波の頂きが白いしぶきを飛ばして、無数の兎があたかも大平原を飛び上っているようだった。
小林多喜二 / 蟹工船
このカテゴリを全部見る
洪水・河川の氾濫の表現・描写・類語(天災・荒れた天気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
沖は暗く、白い波頭だけが鮮明に浮かびあがって消えた
五木寛之 / 夜の斧 amazon
水面が陽光を受けて生き物のように照り返す。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
綿の棒で大地を撲ったような波の音
梶井 基次郎 / 冬の蠅 amazon
「天災・荒れた天気」カテゴリからランダム5
がやがやと騒ぐ聴衆のような雲や波の擾乱
有島武郎 / 生まれいずる悩み
山が破裂するのではないかと思われるほど激しい山鳴り
井上靖 / 小磐梯 amazon
大自然の鉄槌を受ける
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
天災・荒れた天気 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ