(海は)うす陽をうけて針のように光り
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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光る・輝く
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......。道にも黒い浜辺にも人影はない。一本の木に靠れ、私は谷あいにたちこめる乳色の靄を眺めます。朝の海だけが綺麗でした。海は幾つかの小さな島をその沖あいに点在させて、うす陽をうけて針のように光り、浜を嚙む波が白く泡だっていました。私はこの海をザビエル師、カブラル師、ヴァリニャーノ師を始めとする多くの宣教師たちが信徒たちにまもられながら往復したのだと思い......
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家や大きな木立の影は、行手に立ちはだかる物の怪のようにも見える。
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小さな灯が雫のようにちらりちらりと光る
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