不安までが心の平衡をさらに狂わした。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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不安になる
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......ろしい大胆な悪事を赤児 同様の無邪気さで犯しうる質 の男だと思った。葉子はこんな無自覚な状態にはとてもなっていられなかった。一足ずつ先 を越されているのかしらんという不安までが心の平衡をさらに狂わした。 「田川博士は馬鹿 ばかで、田川の奥さんは利口ばかというんだ。はゝゝゝゝ」 そういって笑って、事務長は膝 がしらをはっしと打った手をかえして、机の上にある葉巻をつまん......
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不安になるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
漠然とした不安として胸に巣食った
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
諦めがつくはずはなく、いくらでもそれは苦痛を増していく
梶井基次郎 / のんきな患者
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「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
今度は、弟を失うことになるのだろうか。不意に、からだ中が不安でいっぱいになった。厚ぼったい暗幕が頭のてっぺんからかぶさってきたような不安だ。目の奥が少しくらくらした。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
漠然とした不安が、突然波のように体の中でせりあがってきて、竜夫はわっと大声をあげてのけぞりそうになる自分を抑えていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
有島武郎 / 生まれいずる悩み
ひやりとして、心臓は電撃を受けたような衝動を感じた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
不安が漠然と彼の心にのしかかって来る
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
自分の肺臓と心臓が、どこかわからぬ遠い処から、大浪を打たせて責めかかって来る音に耳を澄ましつつ……ワナワナブルブルと戦きふるえていた。 けれども……その心臓と肺臓がイクラ騒ぎ立てて、喘 ぎまわって
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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