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伸子が続いて云おうとするのを、佃は引ったくって、 「大概狼のような者達ばかりです」 と短く断言した。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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口を挟む・話に割って入る
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......だと云った風な佃の答えが伸子に好奇心を起させた。暫く黙って歩いた後、彼女は訊いた。 「あなたはこちらにいる日本の人のこといろいろご存じ?」 「知っている積りです」 伸子が続いて云おうとするのを、佃は引ったくって、 「大概狼のような者達ばかりです」 と短く断言した。伸子は、思わずほほえんだ。「狼」――。 彼女は適度な散歩後の気軽な心持で、自分の室へ帰って来た。馴れた無頓着で、いつも通り鍵を右に廻した。カチリ、変な抵抗が手先......
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