里芋のねっとりした感触

うますぎる里芋はまず柔らかい。次に里芋特有のぬるぬるした感じが強い。そしてほのかで優しい甘味がある。

里芋は煮付けてもすべすべとした口の食感が快く、すりおろしたトロロは、飯やマグロの角切りに絡ませてヌルリと流し込む

コッテリと、甘味にしたのが東京の下町風の味つけ

小芋を東京風に煮るとコッテリと甘味で酒の肴に向かなくなるが、それはそれで一つの料理

四五枚の長筵（ながむしろ）の上には、丸太のやうな物が、凡（およ）そ、二三千本、斜につき出した、檜皮葺（ひはだぶき）の軒先へつかへる程、山のやうに、積んである。見るとそれが、悉く、切口三寸、長さ五尺の途方もなく大きい、山の芋であつた。

茹でるよりも蒸したほうが、蒸すよりもベイクするほうがじゃがいもはおいしくなる。ゆっくりと時間をかけて焼いたベイクドポテトは肉料理の付け合せに最高である。

ぬくもりのあるねっとり甘い藷（いも）の粒子が、舌と口腔をくまなく塗りつぶすような味

これは形がちがうだけで、なにも入らないコロッケだ。

口に含むとすばらしくきめが細かく、ねっとりなめらか