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浪は浪を呑み、捲き、煽 り立て
太宰治 / 走れメロス ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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時化・海が荒れる、波立つ
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前後の文章を含んだ引用
......んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽 り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロスも覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる......
単語の意味
浪(なみ・ろう)
浪・・・1.波。
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
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ヒューヒューと風の叫び、その風に波がしらを折られる
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
海はまだ大うねりにうねり返っていた。
小林多喜二 / 蟹工船
黒い波の峰と波の谷とがかわるがわる目の前に現われる
有島武郎 / 或る女
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無数の白い波は女の子たちが着ているワンピースの白いレースの襟を思わせた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
水面が陽光を受けて生き物のように照り返す。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
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