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舟に辛口の熱燗をつめた魔法瓶と辛子酢味噌のどんぶり鉢をのせて湖に繰りだし、少し膚寒い朝風のなかで、網からあげたてのピチピチ跳ねる白魚を茶漉しでしゃくってどんぶり鉢へあける。白魚は辛子酢味噌のなかでは跳ねない。ふれたとたんに一瞬でおとなしくなってしまう。透明な「一寸」の体に黒い眼をまじまじ瞠ったまま息絶える。それをつるつるとすするのだが、コリコリした歯あたりと、ほのかなホロ苦みであるきりで、生臭さも、肉らしい味も、何もなかったと記憶している。
開高 健 / 最後の晩餐 作品を確認(amazon)
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白魚
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単語の意味
肌寒・膚寒(はださむ)
体(からだ)
白魚・鱠残魚(しらおう)
肌寒・膚寒・・・秋が深まって、肌に少し寒さを感じること。秋冷え。
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
白魚・鱠残魚・・・シラウオ科の近海魚。体は半ば透き通り、小形でほっそりしている。春先、河口をさかのぼって産卵する。味は淡白。死亡すると白く変色するのが名前の由来。
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