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滾々こんこんと泉のごとくわき出る話題
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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楽しいお喋り・明るく話す 雑談・世間話・とりとめのない会話 止めどない
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前後の文章を含んだ引用
......の下にとがらして、神経的にえりぐっとかき合わせて、きちんぜんのそばにすわって、華車きゃしゃ団扇うちわで酒のに寄りたかって来る蚊を追い払っていた。二人の間にはもう元のように滾々こんこんと泉のごとくわき出る話題はなかった。たまに話が少しはずんだと思うと、どちらかに差しさわるような言葉が飛び出して、ぷつんと会話を杜絶とだやしてしまった。 「さあちゃんやっぱり駄々だだをこねるか」  一......
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まとまりない雑談
宮本百合子 / 伸子
あたしたちはしゃべって、しゃべって、相手のおしゃべりに耳を傾けて、相槌をうったり、頭を横にふったり、たまに黙って考え込んだりしながら生きている。コンビニの前に座り込みながら、駅の構内にたむろしながら、横断歩道を渡りながら、しゃべって、聞いて、頷いて、首を傾げている。そんな言葉に濡れるのなら文句はない。むし暑い夕方、俄雨に出会うようなものだ。気持ちいい。気持ちよくないのは、型通りの挨拶とか、教師の小言とか、もっと偉い人の説教とか、テレビの騒ぎとかだ。それはつるんとしていて突起がなく、いつだってしゅるしゅるとあたしたちの上を滑っていく。《…略…》言葉には突起がほしい。衣服や動物の毛にくっついて運ばれるちゃっかりものの種子のように、滑らないでくっついてきてほしい。あたしたちを無理やり押し流すんじゃなくて、あたしたちの内にちゃんと留まっていく突起のある言葉が、ほしいのだ。《…略…》くだらないと笑って捨てられそうな言葉の数々をあたしは懸命に紡いで、誰かに手渡す。受け取ってくれるやつは、たくさんじゃないけど、いるのだ。  突起がだいじ。しゅるしゅる滑るんじゃなくて、いがいがしてひっかかる、誰かにくっついていくための突起がだいじ……上手く言えないけど、そう思う。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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鳥がうたうような、まるみのある声音
司馬 遼太郎 / 最後の将軍―徳川慶喜 amazon
泣き声は川風に乗って聞こえてきた祭り 囃子 に紛れ込んでいく。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ泣き声鳴り響く・轟く
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