からだもちぎれるばかり痛いのを堪 へて走りました。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:57% 作品を確認(青空文庫)
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痛さ・痛い感覚
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前後の文章を含んだ引用
......さあ、兄さんにしっかりつかまるんだよ。走って行くから。」一郎は歯を喰ひしばって痛みをこらへながら楢夫を肩にかけました。そして向ふのぼんやりした白光をめがけてまるでからだもちぎれるばかり痛いのを堪 へて走りました。それでももうとてもたまらなくなって何べんも倒れました。倒れてもまた一生懸命に起きあがりました。 ふと振りかへって見ますと来た方はいつかぼんやり灰色の霧のやうな......
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鉄の棒をまっ赤 に焼いて、それで下腹の中を所きらわずえぐり回すような[#「ような」は底本では「やうな」]痛みが来ると、葉子は目も口もできるだけ堅く結んで、息気 もつけなくなってしまった。
有島武郎 / 或る女
(傷を)手に触れて飛び上った
夢野久作 / ドグラ・マグラ
からだもちぎれるばかり痛いのを堪 へて走りました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
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心の中を、ふっと、かすかな空気の振動のような、あるいはまた張りつめた野戦の通信線がたちきられる時のような、言い知れぬ苦しみがとおりすぎる。それはふっと胸のほんの入口のところをかすってどこかへ行ってしまう。とまた、ふっと音をたててそれはとおりすぎる。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
錐(きり)を刺すような痛みが走った。
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
弱い電気に触れるように、拇指 のあたりが、チャラチャラとしびれる。
小林多喜二 / 蟹工船
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