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月も風もさえぎられて、むし暑い暗がりが、絶えまなく藪蚊 に刺されながら、酸 えたようによどんでいる。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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夜
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前後の文章を含んだ引用
......ない。下から見ると、つめたく露を置いた甍 や、丹塗 りのはげた欄干に、傾きかかった月の光が、いざよいながら、残っている。が、その門の下は、斜めにつき出した高い檐 に、月も風もさえぎられて、むし暑い暗がりが、絶えまなく藪蚊 に刺されながら、酸 えたようによどんでいる。藤判官 の屋敷から、引き揚げてきた偸盗 の一群は、そのやみの中にかすかな松明 の火をめぐりながら、三々五々、あるいは立ちあるいは伏し、あるいは丸柱の根がたにうずくまっ......
単語の意味
酸(さん)
酸・・・1.酸性反応する化合物。2.酸味。すっぱい味。
3.つらい気持ち。4.酸素。
3.つらい気持ち。4.酸素。
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月のない、深い夜だった。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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もう太陽の光が残っていない公園の静けさに、笑い声はすっと吸い込まれていく。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
三階の旅館は日覆をいつの間にか外 した。 遠い物干台の赤い張物板ももう見つからなくなった。 町の屋根からは煙。遠い山からは蜩 。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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