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蒼空までが間が抜けたような気がします
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......女だった。この夫人にそういう淡泊な処もあるので随分突飛な事やつこい目に時々遇っても新吉は案外うるさく感じないで済んでいる。
――まったく七月に入って巴里にいると蒼空までが間が抜けたような気がしますね。」
 彼女は漠然とした明るく寂しい巴里の空を一寸見上げて深い息をした。新吉は菓子フォークで頭を押えるとリキュール酒が銀紙へ甘い匂いを立てゝ浸み出るサワラをもてあそび......
単語の意味
蒼空(そうくう)
蒼空・・・青空。蒼天。
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退屈な、救いのない、枯野のようなあけくれ
久保田 万太郎 / 末枯「末枯/続末枯/露芝 (岩波文庫 緑 65-2)」に収録 amazon
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