TOP > 感覚表現 > 味・歯触り・舌触り > 懐かしい味・変わらない味


カテゴリ検索 単語の意味
〔赤てん〕を火に焙り、おろし醤油で食べたとき、私は十何年も若返ったような気もちになった。食べものと人間のこころのむすびつきは、まことに、奇妙なものである。
※備考※ 赤てんはさつま揚げのこと
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
懐かしい味・変わらない味
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......る。もちろん、デパートなどへは出さぬ。 おもいつつも、私は〔赤てん〕と〔焼ちくわ〕を一包み買いもとめようとするこころを押え切れなくなっていた。 二日後、帰京して〔赤てん〕を火に焙り、おろし醤油で食べたとき、私は十何年も若返ったような気もちになった。食べものと人間のこころのむすびつきは、まことに、奇妙なものである。◇〔さの半〕の〔赤てん〕を買ってから、私の足は南の盛り場を当て所もなくさまよいはじめている。大阪のどの町角、どの店にも、芝居の仕事をしていたころの自分の姿がしみ......
単語の意味
焙る・炙る(あぶる)
焙る・炙る・・・炎が触れるか触れないか程度にものを近づけて、暖めたり、乾かしたりする。満遍なく熱が加わるように火を当てる。
ここに意味を表示
懐かしい味・変わらない味の表現・描写・類語(味・歯触り・舌触りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「味・歯触り・舌触り」カテゴリからランダム5
両眼をほそめて、ぺろりと食べてしまう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
牛乳ぎらいの私が二杯も三杯も飲んでしまう
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
味・歯触り・舌触り の表現の一覧 
感覚表現 大カテゴリ
食べ物表現 大カテゴリ
表現の大区分