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まだびしゃびしゃするような土の上
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:22% 作品を確認(青空文庫)
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ぬかるみ・どろどろ
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前後の文章を含んだ引用
......尻っぱしょりをしながら裸足 のまま庭に飛んで降りた。そしてハーキュリーズが針仕事でもするようなぶきっちょうな様子で、狭い庭を歩き回りながら片すみから片づけ出した。まだびしゃびしゃするような土の上に大きな足跡が縦横にしるされた。まだ枯れ果てない菊や萩 などが雑草と一緒くたに情けも容赦もなく根こぎにされるのを見るとさすがの葉子もはらはらした。そして縁ぎわにし......
単語の意味
土(つち)
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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まだびしゃびしゃするような土の上
有島武郎 / 或る女
泥は脛まであった。ずるずる入る足裏は、固定した基盤に触れなかった。そこまで踏みおろした泥の厚さで、やっと支えている、そういう不安定な感じであった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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桃源郷のように景色がいい
野崎 幸助「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)」に収録 amazon
梶井基次郎 / 雪後
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人気が出たり、何かで話題になったりすると、集まる視線は少しずつ増えていく。そして、交差するそれらを織り上げていくと、 爛れたてのひらのようなものが出来上がる気がするときがある。そのてのひらは、一見、こっちへおいでこっちへおいでと、夢が叶う場所へとアイドルに手招きをしているように思える。しかし本当は、ずっと〝アイドル〟のままではいられないアイドルに向かって、さようならと手を振っている――。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
彼の生涯については誰も知らない。深い井戸の底のみずすましほどにしか知らない。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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