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頬の色がにわかに、耳元までもパッと燃え立った
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:9% 作品を確認(青空文庫)
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頬の赤み・色
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前後の文章を含んだ引用
......と見えて、その頬の色が見る見る真白になって来た。その潤んだ黒い瞳が、大きく大きく、殆んどこの世のものとは思われぬ程の美しさにまで輝やきあらわれて来た。それにれて頬の色がにわかに、耳元までもパッと燃え立ったと思ううちに、 「……アッ……お兄さまッ……どうしてここにッ……」  と魂消たまぎるように叫びつつ身を起した。素跣足すはだしのまま寝台から飛び降りて、すそもあらわに私にすがり付こ......
単語の意味
耳元・耳許(みみもと)
頬(ほお・ほほ)
耳元・耳許・・・耳の根もと。耳のそば。耳のすぐ近く。耳許の「許」は、「近く」「そば」を意味する。
・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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