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どの鼓でもポンポンポンって『ン』の字をいうから嫌なんです。ポンポンの『ン』の字をいわない……ポ……ポ……ポ……という響のない……静かな音を出す鼓が欲しいんです
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......どの鼓もみんな鳴り過ぎるんです」 「フーン」 と老先生はすこし御機嫌がわるいらしく、白い煙を一服黒い天井の方へ吹き出された。 「じゃどんな音色が好きなんだ」 「どの鼓でもポンポンポンって『ン』の字をいうから嫌なんです。ポンポンの『ン』の字をいわない……ポ……ポ……ポ……という響のない……静かな音を出す鼓が欲しいんです」 「……フーム……おれの鼓はどうだえ」 「好きです僕は……。けれどもポオ……ポオ……ポオ……といいます。その『オ』の字も出ない方がいいと思うんです」 老先生......
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有島武郎 / 或る女
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吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
生気に満ちた音がすっかり掃き清められたようになっていた。
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耳の中が隅から隅までどこまで行っても真っ白
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理屈っぽくて硬質な、ドラマティックで情念的なベートーヴェン
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