贅沢なものらしい黒茶色の毛皮の外套
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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コート
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......面と、軍艦の舳先 を見るような巨大な顎の恰好の気味のわるいこと……見るからに超人的な、一種の異様な性格の持主としか思えない。それが黒い髪毛をテカテカと二つに分けて、贅沢なものらしい黒茶色の毛皮の外套 を着て、その間から揺らめく白金色 の逞ましい時計の鎖 の前に、細長い、蒼白 い、毛ムクジャラの指を揉 み合わせつつ、婦人用かと思われる華奢 な籐椅子の前に突立っている姿は......
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女たちはたいてい、裾が地面とすれすれの、うしろが長く割れたコートを着てゐて、それは足の動きにつれて蝙蝠の翼のやうにひるがえる。
丸谷 才一 / 初旅「横しぐれ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
シナ襟の黒いコートを着けていたから、こうもりのように見え
島尾 敏雄 / 死の棘 amazon
インバネスを着て、ぞろりとした恰好
林芙美子 / 新版 放浪記
壁にかけた外套に僕自身の立ち姿を感じ
芥川竜之介 / 歯車
贅沢なものらしい黒茶色の毛皮の外套
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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スキーにでもかぶるような毛糸帽
宮本百合子 / 伸子
淡いブルーのカーディガンを羽織った。カーディガンはまるで雲のきれはしのようにふわりとして軽そうだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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