カウンターにソファだけの、小ぢんまりとした酒場で、ママが、ひとりでロング・スプーンをあやつり、シェーカーを振る。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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居酒屋・酒場
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前後の文章を含んだ引用
......三郎のことは、古い横浜人が、みな知っている。 開業は大正十二年というから、私が生れた年だ。 そのころの場所とは、すこしはなれたところに、いまの〔パリ〕はある。 カウンターにソファだけの、小ぢんまりとした酒場で、ママが、ひとりでロング・スプーンをあやつり、シェーカーを振る。 私たちは、カルバドスをのみながら、ママのはなしをきいた。 私にとっては、おもい出がふかい〔スペリオ〕のママが、去年病歿したことも、この夜に、はじめてきいたので......
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一日はたらいたのちの疲れを、酒やビールにいやす人びとがぎっしりとつまっていた。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
地鳴りのように、ものうい、ジャズの音色が、そのキャバレーから響いていた。
林 芙美子 / めし amazon
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巨大な鋼鉄製の軍艦のように武装した工場
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
ちょうど昼食どきなので、広い店の大半のテーブルはふさがり、給仕はいそがしそうにお皿をかかえて、テーブルの間をぬって歩いていた。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
田舎医者の待合室みたいな畳敷きの待合室に通される。いかにも疲れたような人達が思い思いに待っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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