遊園地にいる。でもパジャマ着ている。

夢のもどかしさが、奇妙な襟巻のように喉に絡み付く

思い出そうとするそばから霧散していく夢の、仄かな感触だけが残っている。

ここはどこ？」 　私はたずねた。 「ここは君の頭の中で、空港とカリフォルニアと外国のイメージが混じった場所だよ。」

いつの間にか眠ってしまった。 　そして私がいたのは、さんさんと陽がふりそそぐホテルのロビーのようなところだった。

私はまっさらのシーツと毛布の間にすべりこんだ。

雷（らい）の如き鼾声（かんせい）を放って熟睡

朝の光で目が痛い

蚕のように、各〻の棚の中に入ってしまうと、誰も一口も口をきくものがいなかった。

夢というものは、人間の全身が眠っている間に、その体内の或る一部分の細胞の霊能が、何かの刺戟で眼を覚まして活躍している。その眼覚めている細胞自身の意識状態が、脳髄に反映して、記憶に残っているものを吾々は「夢」と名付けているのである。