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不気味な電話のことを思い出す。粘りつくあの声は耳にこびりついている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:67% 作品を確認(amazon)
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耳に残る・音声を覚えている
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前後の文章を含んだ引用
......りに近かったから、直接渡しに行ったんだ」 静香がその男に出会ったのは、まさに会社に行こうとマンションの階段を降りたところだった。朝の七時だ。 昨晩かかってきた、不気味な電話のことを思い出す。粘りつくあの声は耳にこびりついている。職場の人間の声を片端から思い浮かべるが、あそこまで下品な声の者はいない。忘れよう、忘れよう、と念じる。 静香は、いつもよりも早く家を出た。地下鉄に乗る時間を考慮......
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耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その「そうかしら」という彼女のいくらか語尾をはね上げて発音する声が、いまも、はっきりと彼の耳の中深くで甦った。「そうかしら」それは彼の耳の中の空気を、十年前と同じやわらかい振幅でふるわせるようである。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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またもう一度行ってみたいと思う、心にふれる街であった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
紙が水に浸みこむように、外からの知識がごく自然に頭の中に浸みこむ
永井 路子 / うたかたの amazon
記憶の蔵からなつかしいものにハタキをかけて取り出してくるときの顔
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
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