TOP > 風景表現 > 雨・霧 > 夕立・にわか雨・通り雨
TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 眠れない・眠りが浅い
その夜も眠りにくかった。 十二時頃夕立がした。その続きを彼は心待ちに寝ていた。 しばらくするとそれが遠くからまた歩み寄せて来る音がした。 虫の声が雨の音に変わった。ひとしきりするとそれはまた町の方へ過ぎて行った。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
就寝前に聞こえる音
夕立・にわか雨・通り雨
眠れない・眠りが浅い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......その出発を彼は心に浮かべてみた。美しかった。 「お互いの心の中でそうした出発の楽しさをあてにしているのじゃなかろうか」そして彼は心が清く洗われるのを感じた。 夜はその夜も眠りにくかった。 十二時頃夕立がした。その続きを彼は心待ちに寝ていた。 しばらくするとそれが遠くからまた歩み寄せて来る音がした。 虫の声が雨の音に変わった。ひとしきりするとそれはまた町の方へ過ぎて行った。 蚊帳をまくって起きて出、雨戸を一枚繰った。 城の本丸に電燈が輝いていた。雨に光沢を得た樹の葉がその灯の下で数知れない魚鱗 のような光を放っていた。 また夕立が来......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
ここに意味を表示
就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
夕立・にわか雨・通り雨の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕立はまた町の方へ行ってしまった。遠くでその音がしている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
滝にでも打っつかったか、氷嚢でも打ち破ったかと思われるような狂的な夕立に遭った。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
さっきまでの青空に、不吉なほどに黒々とした雨雲が波のように押し寄せてきたかと思うと、蛇口を捻ったかのような唐突さで、雨が降りはじめた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
このカテゴリを全部見る
眠れない・眠りが浅いの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
枕があわないというのかベッドが堅過ぎるというのか
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
とぎれがちで夢ばかり見る拷問のような眠り
森 瑤子 / 傷 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
宮沢賢治 / ひかりの素足
静けさは大体比島の午睡の時間のそれを思わせた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
暗い太鼓のような夜の海鳴りの音
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
落語が聞こえていたが、ラジオは調子が悪く雑音が大きかった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
ひどい疲労から、小石のように眠りに落ちる
堀 辰雄 / 恢復期 amazon
(寝落ち)彼はかなり疲れていた。然し習慣から、雑誌を持って寝床へ入った。然しそれは十分しない内に文句の意味が彼から遠のいて行った。半分眠ったようになって、それでも彼はそれへ追いすがろうとし、そして無理に意識をはっきりさすと、字は読みながら、もう意味は勝手な夢になっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
水から揚げられた魚のように、ただ荒い息だけして横たわっている
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
車軸を流すような大雨
太宰治 / 走れメロス
泥だらけの道には人影もありません。こんな道を見ていますと私はなぜか、人生を思い、悲しくなります。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
風はまだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、またがたがた鳴りました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
雨・霧 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ