雲の流れの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煙のように薄白い雲が形もなく流れて星を舐(ねぶ)る
内田 百けん / 冥途・旅順入城式 amazon
その雲は眼に見える風のようにたえず動いていた。
夏目 漱石 / 明暗 amazon
曇った空に雨を含んだ雲が船のようにゆっくりと流れる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
末遠いパノラマのなかで、花火は星水母 ほどのさやけさに光っては消えた。
梶井基次郎 / 城のある町にて
窓の外に目をやると、月が見えた。ふやけた黄色をしている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
森の上部の線のあたりが暗く、それに比べて空が明るくなって月が後の森を出てその半月形の一部を森の上に現わすと、辺りの松や熊笹や穂のある雑草の上に、冷気の層が、音をたてて下りてくるかのように思われた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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