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まるでピンボールのように次々に障害物にぶつかりながらも、どかんと正面衝突をするわけではないから、それなりに流れていく。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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時間の経過
通過する・過ぎ去る・突き抜ける
流れ
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前後の文章を含んだ引用
......ジの小骨を飲みこみながら言った。 椿はいつもそうだ。好きになった男の言う通りに自分を変えていく。そして短いスパンでその男と別れ、新たな自分をどうにか手に入れる。まるでピンボールのように次々に障害物にぶつかりながらも、どかんと正面衝突をするわけではないから、それなりに流れていく。 一番それが痛い方法なのに。正面衝突する方がまだマシだ。「梢、すごいね。なんでもわかる。さすが」 双子だね。先に続く言葉は、言わなくてもわかる。「前の彼氏が出来......
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時間の経過の表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
午後は淀んだ深い川のように静かに流れていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
(六月になる)ゆっくりと空を流れる雲のように、五月が窓の外を過ぎ去っていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
周囲の世界は少しのこだわりもなくずるずると平気で日常の営みをしていた。
有島武郎 / 或る女
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通過する・過ぎ去る・突き抜けるの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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性根の悪い色をした青黒い水が、油のようにむうと流れる
内田 百けん / 冥途 amazon
(河の)塵芥 に混って鳩の死んだのがまるで雲をちぎったように流れていっていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
川波のように流れていった。
横光利一 / 日輪
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宿屋きめずに草鞋 を脱ぐ
有島武郎 / 或る女
ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。人は慌ててドアを開け、おい、ちょっと待ってくれ、ひとつだけ言い忘れたことがあるんだ、と叫ぶ。でもそこにはもう誰もいない。ドアを閉める。部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰を下ろし、マッチを擦って煙草に火を点けている。もし言い忘れたことがあるのなら、と彼は言う、俺が聞いといてやろう、上手くいけば伝えられるかもしれない。いやいいんだ、と人は言う、たいしたことじゃないんだ。風の音だけがあたりを被う。たいしたことじゃない。ひとつの季節が死んだだけだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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話は水が砂に沁みこむようにとぎれてしまう。
森 鴎外 / 山椒大夫 amazon
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