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その眼は人間の珍重する琥珀 というものよりも遥 かに美しく輝いていた。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:2% 作品を確認(青空文庫)
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純粋な目・きれいな瞳
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前後の文章を含んだ引用
......いると、静かなる小春の風が、杉垣の上から出たる梧桐 の枝を軽 く誘ってばらばらと二三枚の葉が枯菊の茂みに落ちた。大王はかっとその真丸 の眼を開いた。今でも記憶している。その眼は人間の珍重する琥珀 というものよりも遥 かに美しく輝いていた。彼は身動きもしない。双眸 の奥から射るごとき光を吾輩の矮小 なる額 の上にあつめて、御めえは一体何だと云った。大王にしては少々言葉が卑 しいと思ったが何しろその声の底に......
単語の意味
琥珀(こはく)
珍重(ちんちょう)
琥珀・・・アンバーの和名。木の樹脂が地中に埋没して、長い年月をかけて固まったできた宝石。色は茶色に黄色が混ざった半透明や透明。硬度2.5(ダイヤは10)。
珍重・・・珍しいものとして大事にすること。
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その眼眸 と、瞳の光りの清らかなこと……まるで深窓に育った姫君のように静かに澄み切って見えましょう。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
瞳は曇ったガラス窓を思わせた。のぞき込んでも内側がよく見えない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(眼は)何の疑いをも持っていない澄んだ色をしている。
岡本かの子 / 巴里祭
処女湖のような澄みきった、親切な目
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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誘惑のひとみを凝らして
有島武郎 / 或る女
彼女は魔物のように彼を見つめ、憎しみに産毛を逆立てている。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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