TOP > 風景表現 > 火・煙・灰 > 噴火・溶岩・マグマ


カテゴリ検索 単語の意味
噴火口は、頂上の横穴のようなところにあった。灼熱した硫黄が、燃え立つラバとなってそこから流れ出している。その焔色の周囲に、冷却した部分が、世にも鮮やかな黄色の鐘乳石のように凝固している。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
噴火・溶岩・マグマ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......黙って、一気に坂をえた。 「やっと来た! よく我慢しましたね。私は、きっと中途で引きかえすことになるんだろうと覚悟していた」 「登りかければどうにかして登るわ」  噴火口は、頂上の横穴のようなところにあった。灼熱した硫黄が、燃え立つラバとなってそこから流れ出している。その焔色の周囲に、冷却した部分が、世にも鮮やかな黄色の鐘乳石のように凝固している。限りない盛夏の碧空、その硫黄の色、強烈な配色であった。硫黄採りの男が数十人、ある不安に黙りこませられたように、真面目に働いているのが、荒涼として長い山の斜面に見......
単語の意味
騾馬(らば)
硫黄(いおう・ゆおう)
騾馬・・・雄のロバと雌のウマとの間にできた雑種。ウマより小形であるが、耐久力が強く粗食に耐えて労役に使われる。生殖不能。ちなみに雌ロバと雄馬との雑種は駃騠(けってい)という。
硫黄・・・非金属元素のひとつ。元素記号S、原子番号16。黄色い結晶でもろい。火をつけると、青い炎を出して、二酸化硫黄(=亜硫酸ガス)を生じる。温泉街や噴火口などで感じる、俗にいう「硫黄くさい」とは硫黄と水素の化合物である「硫化水素」のにおいで、硫黄単体では無臭。「ゆわう」「ゆわ」は古名。
ここに意味を表示
噴火・溶岩・マグマの表現・描写・類語(火・煙・灰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
火・煙・灰 の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分