しめっぽい川辺の夜風
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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水辺
湿った風
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前後の文章を含んだ引用
......と一煙火師との果し合いだから、暗夜の大河に人影はほんの僅か、寂寞 として、用意の足音もいと静かである。 そのかわりに、もし敗れたら恋も生命 もない。必死なところだ。しめっぽい川辺の夜風も、山と山に狭ばめられた初秋の空も、蕭殺 とした墨いろの中に鬼気をもって、なんともいい難い悽愴 という感は、むしろ今夜のほうがつよい。 雑草の離々 としている河原地を......
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水辺の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大川の満 ち干 の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家
岡本かの子 / 河明り
ところどころに背の低い草が群がる川原
阿刀田 高 / 恋は思案の外「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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湿った風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雨まじりの風が、黒い蒸気のように吹き込んできた。
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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麦わら帽子が、その風にさらわれた。あっと叫んだ時には、もうかなり高く舞い上がり、そのまま、海へと運ばれていく。波の上に、ふわりとかぶさった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
風が、砂浜に固く根を生やした蔓(つる)草の間を、波形の紋をこしらえて吹き抜ける
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
海の中の小さな岩がところどころ青畳の上に顔を出す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
涼しい風にすいすい流れる海上
幸田 露伴 / 幻談 amazon
浅く走っていく水が、ぴくぴくする痙攣の発作のように光る
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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