TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 立ち去る


カテゴリ検索 単語の意味
彼は、明るい光の中をはるかな遠い一点に吸い込まれていった。彼の背中が消える時、わたしは息苦しいほどに心細くなり、まばたきもせずにずっと遠くを見続けていた。しかし、その一点は雪の粒のようにもろく溶けてしまった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:42% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
立ち去る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
...... こうしていとこは、今度は一人で学生寮に向かうことになった。こんなささやかな別れが、なぜかわたしの胸に重く響いた。セーターをはおり、ボストンバッグを右手に提げた彼は、明るい光の中をはるかな遠い一点に吸い込まれていった。彼の背中が消える時、わたしは息苦しいほどに心細くなり、まばたきもせずにずっと遠くを見続けていた。しかし、その一点は雪の粒のようにもろく溶けてしまった。 いとこがいなくなると、やはりわたしの生活は元に戻ってしまった。ベッドのまどろみと、簡単な食事と、パッチワークの毎日だ。わたしは裁縫箱から作りかけのパッチワーク......
単語の意味
背中(せなか)
息苦しい(いきぐるしい)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
ここに意味を表示
立ち去るの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
日差しに吸いこまれていく。その姿がどんどん遠くなっていく。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ立ち去る遠くに見える・遠ざかる
このカテゴリを全部見る
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
マウスを右手で壊さんばかりに握りしめ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分