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にわかに底潮の流れが早くなってくる。船が横に身体をずらし始めた。今まで右舷に見えていたカムサツカが、分らないうちに左舷になっていた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:27% 作品を確認(青空文庫)
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嵐の中の船
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前後の文章を含んだ引用
......に聞こえた。  もう海一面、三角波の頂きが白いしぶきを飛ばして、無数の兎があたかも大平原を飛び上っているようだった。――それがカムサツカの「突風」の前ブレだった。にわかに底潮の流れが早くなってくる。船が横に身体をずらし始めた。今まで右舷に見えていたカムサツカが、分らないうちに左舷になっていた。――船に居残って仕事をしていた漁夫や水夫は急に周章あわて出した。  すぐ頭の上で、警笛が鳴り出した。皆は立ち止ったまま、空を仰いだ。すぐ下にいるせいか、斜め後に突き......
単語の意味
身体(しんたい)
底潮(そこしお・そこじお)
身体・・・人のからだ。肉体。
底潮・・・海底付近を流れる潮。⇔上潮(うわしお・うわじお)。
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