えんじ色のチューリップが一列咲いていた。蜜蜂が一匹、コップ型の花びらの中を見え隠れしていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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チューリップ
蜂(はち)
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前後の文章を含んだ引用
......や笑い声やバイクのエンジン音が響いていたのに、今はそういう生気に満ちた音がすっかり掃き清められたようになっていた。 花壇にはオレンジ色のチューリップに変わって、えんじ色のチューリップが一列咲いていた。蜜蜂が一匹、コップ型の花びらの中を見え隠れしていた。「彼は元気ですか」 わたしは縁側に並んだ苺のショートケーキに目を落としながら尋ねた。「はい。とても元気です。毎日、自転車の後ろに教科書をくくり付けて、颯爽と学校......
単語の意味
臙脂色・燕脂色(えんじいろ)
臙脂色・燕脂色・・・黒がかった赤色。濃い暗めの赤色。
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蜂(はち)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(蜜蜂の巣が)飾り玉のようにまん丸に蜜蜂が群れて止まっていた。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
蜜蜂が足元を飛んでいた。時々思い出したようにふわりと舞い上がり、こわごわ近寄ってきては、すぐにまた離れていった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
羽音は眠くなるほど懐かしい
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
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やんまが一疋 止まって、羽を山形に垂れて動かずにいる。
森鴎外 / 阿部一族
黒い蝶は、その子の胸にとまり、ぴたりと、はねをとじました。悲しいしるしのように--。
松谷 みよ子 / 黒い蝶「黒い蝶・花びら (講談社文庫 ま 2-4)」に収録 amazon
真上から、直射日光を残された四人にあてている。土下座した四人の影が黒く地面にうつり、蟬がまた、その光った空気を裂くように鳴きはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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ねむの花が桃色に咲いて
林芙美子 / 新版 放浪記
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