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灯という灯はどれも白蝋 のヴェールをかけ、ネオンの色明りは遠い空でにじみ流れていた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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雨の景色、視界
夜景・夜の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......街頭画家は脚立をしまいかけていた。いや、雨気はもっと前から落ちて居たのかも知れない。用意のいい夜店はかなり店をしまって、往来の人もまばらに急ぎ足になっていた。 灯という灯はどれも白蝋 のヴェールをかけ、ネオンの色明りは遠い空でにじみ流れていた。 今度は青年の方から距離を調子取って行くので、かの女は青年にはぐれもせず、濡 れて電車線路の強く光る尾張町を再び渡った。 慾も得もない。ただ、寂しい気持に取り残さ......
単語の意味
ベール
白蝋(はくろう)
白蝋・・・真っ白なロウ。
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静かな雨が野面を、丘を、樹を仄白く煙らせる
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
みるみる線路も、その向こう側にある石垣も畑の土も、濡れて色が変わろうとしていた。小屋は一段と黒ずんで見えた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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高くから見降ろす街は光の粒にふちどられ、車の列は光の河になって夜を流れてゆく。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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帆柱のように林立する煙突
久保田 万太郎 / 春泥 amazon
踊る水の向こうに、例の心細い面影を透かし見た。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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暗い野に、遠く赤い火が見えた。何の 灯 であろう。雨の密度の変移に従って、暗く明るくまたたき、または深い水底に沈んだように、 暈 だけになった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
ずっと朝靄がわたしを包んでいた。まつげがしっとり冷たくなった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
銀の糸を張ったように落ちてくる大粒の雨
山本 周五郎 / やぶからし amazon
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