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思い出・思い出に浸るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
河口湖で過ごした二日間の思い出は、月曜日になってみればもう触れられない位置でからころと切ない音を鳴らす。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
苦しかった若い日の数々のできごとが、今となっては楽しい思い出に転化している
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
スタンの思い出を暖かい墓場の中で、おれは培養したくない
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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ソリッチは、前を向いたまま、まぶしそうに目を細めて、 「──脅迫されていたんだ。」 と呟いた。洋子は驚いて、父の顔を見上げた。「どうして? 誰から?」 ソリッチの目は、回想の乱反射に耐えているかのようだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
少しずれてしまった記憶の断片を頭の中でいじりまわしているうちに──そういう行為がもたらす必然的な結果として──僕は両側のこめかみの内部にぼんやりとしただるさを感じた。それはまるで僕の頭の中にとじこめられている一対の何かがそこから抜けだそうとして身をよじっているようにも思えた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
思い出せないのだ。僕の頭にはつぶつぶのような空白が生じている。
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
古い滓(おり)が水面へ浮んで来たように思い出されて来た。
徳田 秋声 / 縮図 amazon
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