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真夜中に電話をかけてくるのはお願いだからやめてほしいと、はっきり頼んだ。収穫前にイナゴの群れを畑に送りつけないでくれと、神さまにお願いする農夫のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 作品を確認(amazon)
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頼る・頼む・すがる
電話機
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単語の意味
蝗・稲子・螽(いなご)
蝗・稲子・螽・・・バッタ科イナゴ属の昆虫の総称。田んぼや畑などに住む昆虫。体は緑や茶色。鳴かない。群れで行動し稲の害虫。名前は「稲の葉をにつく虫」に由来。
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頼る・頼む・すがるの表現・描写・類語(心の交流・意思の疎通のカテゴリ)の一覧 ランダム5
気違いのように縋 りつき
芥川龍之介 / 藪の中
痛いものを怺 えるような眼を、ふと、反 らして、 「たのむ、是非」 と、一角は言った。
吉川英治 / 無宿人国記
訴えかけるように切実な声を出す。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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電話機の表現・描写・類語(電話のカテゴリ)の一覧 ランダム5
電話は特別な意味深い動物のようにわたしの前に横たわっていた。受話器の曲線や、プッシュボタンの溝や、しなやかにのびるコードが、エロティックな動物の姿態を連想させた。《…略…》電話は、一晩中ぴくりとも動かずにじっとうずくまっていることもあったし、時々明瞭な声を上げてわたしをびくっとさせることもあった。ベルが鳴って受話器を取る時、見知らぬ動物に触れる時のような小さなためらいがあった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(黒電話)狭くて急な階段の裏にそれは設置された。 形容しがたい丸み、暗号めいたダイヤル、耳にフィットするよう計算された受話器のカーブ、可愛らしげにクルクルとカールするコード。そうした何もかもがどこかしらおもちゃめいていたが、僕は最初からそれが、ただものでないことにちゃんと気づいていた。 とにかくその黒色は特別だった。一点の濁りもなく、濃密で、圧倒的で、気高くさえあった。両手に載るほどの大きさなのに、何を 企んでいるのか分からないふてぶてしさと思慮深さを併せ持っていた。そこに一つ黒い 塊 があるだけで、階段裏の薄暗さが奥行きを増すようだった。
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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疎ましい気持ちも一緒に閉じ込めるようにして携帯をたたむ
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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