或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......程の偉人正木博士と、眼の前の若林博士と、あの六号室の美少女と、そうして白痴同様の私とを一つに繋ぎ合わせているという因縁の糸の不可思議さを考えずにはおられなかった。 或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。けれども、それは間もなく、私が何の気もなく発した質問で破られた。 「……あッ……大正十五年の十月十九日……あの斎藤先生の写真の下に懸かっているカレンダーの日附は......
単語の意味
感銘(かんめい)
静寂(せいじゃく)
感銘・・・銘(しるす[=忘れないように覚えておく])感動。忘れられないほど深い感動。いつまでも心に残るほどの感動。
「銘」は訓読みで、「しるす」とも読める。
「銘(めい)」は、心に刻み込んでいる戒めなどの言葉。「座右の銘」など。
「銘」は訓読みで、「しるす」とも読める。
「銘(めい)」は、心に刻み込んでいる戒めなどの言葉。「座右の銘」など。
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
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出ようか、静かすぎて、深刻な気持ちになってしまう。」 「声がすいこまれると、何を話してもたいへんに大事なこと言ってるようね
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
しんとした部屋で波と風の音を聞いていると、孤独を痛いように覚える
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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(鼓の)ゝゝゝ ○○○ という音をきいた時、私はその気高さに打たれて髪の毛がゾーッとした。何だか優しいお母さんに静かに云い聞かされているような気もちになって胸が一パイになった。
夢野久作 / あやかしの鼓
ヒールが駐車場のアスファルトに打ち付けられる音
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
風の生み出す音の高い不思議な沈黙がまた天と地とにみなぎり満ちる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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