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夜が近づいて、その夜の入り口からも人はどんどんあふれてくるようだった。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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夜
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前後の文章を含んだ引用
......ることができなくなっていた。 なんとか自動ドアを出れば外はもう真っ暗になっていて、少し先の信号のわきにはまださっきの男がいて、ティッシュを配っているのが見えた。夜が近づいて、その夜の入り口からも人はどんどんあふれてくるようだった。信号機の色が濡れたように光っていて、それを見ていると目のあたりから女の体もどことなく濡れはじめているような気持ちになる。そして顔があるようでないような、あるいは......
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夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人の寝しずまる頃
吉川英治 / 増長天王
道が暗いのでハーモニカを吹きながら家へ帰った。
林芙美子 / 新版 放浪記
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マンションの一部屋の明りが点いたり、消えたり、締め忘れた水飲み場の蛇口から水滴が落ちたり、K君の髪先が風にゆらめいたりするくらいしか、風景の中で動いているものはなかった。ひそやかな夜の息遣いが、聞こえてきそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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