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(不鮮明な声)その声はどこか遠い場所から、どこか遠い時間からやってきたようだった。声に聞き覚えはない。いくつもの曲がり角を曲がってきたせいで、それは本来の音色や特性を失っていた。残されているのは意味を剥ぎ取られた虚ろな反響に過ぎない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 作品を確認(amazon)
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小さな音・不鮮明な音
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単語の意味
虚ろ・空ろ・洞ろ(うつろ)
虚ろ・空ろ・洞ろ・・・1.空洞(くうどう)。空っぽ。中身が何もないこと。
2.心が空っぽになり、生気がないさま。表情がボーっとして気持ちがないさま。
2.心が空っぽになり、生気がないさま。表情がボーっとして気持ちがないさま。
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小さな音・不鮮明な音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
先ほどから人の声が自分の 耳朶 をかすめていることに気づいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
見えない声が不明瞭になにか答えている。
梶井基次郎 / 冬の蠅
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どぶ板を踏み鳴らして、往来まで追い駈けて行った。
吉川英治 / 治郎吉格子
担いだ竹が、尻尾のように葉音を鳴らしながらついて来る
伊集院 静 / 三年坂 amazon
耳を塞がれたかと思うほど静か
竹西 寛子 / 天馬の丘「長城の風」に収録 amazon
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