駅を通過する電車や汽車の音が汐鳴りのように聞える
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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電車・汽車
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前後の文章を含んだ引用
......んでいると、つくづく旅が恋しくなってきた。五十里さんは引っ越して来てからいつも帰りは夜更けの一時過ぎなり。階下の人は勤め人なので九時頃には寝てしまう。時々田端の駅を通過する電車や汽車の音が汐鳴りのように聞えるだけで、この辺は山住いのような静かさだった。つくづく一人が淋しくなった。楊白花のように美しいひとが欲しくなった。本を伏せていると、焦々 して来て私は階下に降りて行......
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小さい軽便が海の方からやって来る。 海からあがって来た風は軽便の煙を陸の方へ、その走る方へ吹きなびける。 見ていると煙のようではなくて、煙の形を逆に固定したまま玩具の汽車が走っているようである。
梶井基次郎 / 城のある町にて
汽車はだんだんゆるやかになって、まもなくプラットホームの一列 の電燈 が、うつくしく規則 正しくあらわれ、それがだんだん大きくなってひろがって、二人はちょうど白鳥停車場 の、大きな時計 の前に来てとまりました。
乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
汽車は目まぐるしいほどの快速力で走っていた。
有島武郎 / 或る女
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新幹線の揺れは単調ではなく、生き物にも似た不規則な動きを見せるが、時折、下から突き上げられ、ふわりと身体が浮く。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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