胸を突かれるような徳本峠
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
山道・峠道
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......で、上高地では四度びほどキャンプをした。 島々の、農家の斎藤さんという五十男が、アルバイトで私の荷物を背負ってくれ、万端、世話をしてくれたのだが、それでも、あの胸を突かれるような徳本峠を喘ぎ登る苦しさは、たまったものではなかった。そのかわり、峠をのぼりきった途端に、突如、上高地の美しい展望がひらける、その醍醐味もまた、何ともいえぬものだったの......
単語の意味
胸(むね)
ここに意味を表示
山道・峠道の表現・描写・類語(道・道路のカテゴリ)の一覧 ランダム5
吊橋を渡ったところから径は杉林のなかへ入ってゆく。杉の梢 が日を遮 り、この径にはいつも冷たい湿っぽさがあった。ゴチック建築のなかを辿 ってゆくときのような、犇 ひしと迫って来る静寂と孤独とが感じられた。
梶井基次郎 / 筧の話
両側の視界を遮るブナ林が空気を濃密なものにしている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
山の裾を切り取るようにして、路が細い帯のように捲く
佐多 稲子 / 素足の娘 amazon
このカテゴリを全部見る
「道・道路」カテゴリからランダム5
延々何百哩 の鉄道は、長蛇の如く野を走り、山を貫き
小林多喜二 / 蟹工船
蛇が皿を巻いたような丘の小道をぐるぐると下りて行く。
鈴木 三重吉 / 千鳥 amazon
同じカテゴリの表現一覧
道・道路 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ