怪しげな不安が胸から消えない | 不安になるの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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怪しげな不安が胸から消えない

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不安になる

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単語の意味

胸（むね）

胸・・・１．体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
２．（胸に宿るとされている、）心。想い。心中。
３．乳房（ちぶさ）。おっぱい。

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道に迷った犬のように戸惑う

関連カテ少し怖い怯える心細い不安になる

身体の中は熱を帯びてざわついている。

雫井脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ不安になる胸騒ぎ・嫌な予感

不安で潰れそう

何か本能が、不安を絶叫している。

宮本百合子 / 伸子

（病気への不安）一本の楔、悪い病気の疑いが彼に打ち込まれた。《…略…》彼は往来で医者の看板に気をつける自分を見出すようになった。新聞の広告をなにげなく読む自分を見出すようになった。それはこれまでの彼が一度も意識してした事のないことであった。美しいものを見る、そして愉快になる。ふと心のなかに喜ばないものがあるのを感じて、それを追ってゆき、彼の突きあたるものは、やはり病気のことであった。そんなとき喬は暗いものに到るところ待ち伏せされているような自分を感じないではいられなかった。

梶井基次郎 / ある心の風景

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「不安が」＋「動詞」の表現・描写・類語（恐怖・不安のカテゴリ）の一覧ランダム５

落ちつかない不安が、創口の血のように滲み出して来た。

林芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫は 1-4)」に収録　amazon

その時その時には納得するのだが、またしばらくすると新しい不安が込み上げて来る。その繰り返しが、さながら地震の揺り戻しのように思え

阿刀田高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ不安になる繰り返す・やり直す・反復

不安が強くなる

関連カテとても怖い突然恐怖に襲われる

不安が頭を擡（もた）げて来て、

岡本かの子 / 母子叙情

体の内部にも何ものかが、手をさし入れて、内から、かすかに彼の肉を引きかいているような痛みを交えた不安が、彼の背骨を沿うて下から上ってくる。

野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録　amazon

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「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語（恐怖・不安のカテゴリ）の一覧ランダム５

富豪の邸宅の留守中に上り込んでいるような不安で空虚なものが心にかげって来る。

林芙美子 / 浮雲　amazon

不安な思いを胸から追い払う

九時をすぎていた。夜の暗幕が町中に落ちていて、それは雪子の中を漂う不安と似ていた。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録　amazon関連カテ夜不安になる

その時その時には納得するのだが、またしばらくすると新しい不安が込み上げて来る。その繰り返しが、さながら地震の揺り戻しのように思え

阿刀田高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ不安になる繰り返す・やり直す・反復

その不安は、池に張った薄氷のように私の心を覆うが、稀に破れる。しかし一夜にしてまた同じ氷が水面を覆い隠す。

関連カテ少し怖い心配する・気にかける怯える

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胸で恐怖を感じるときの表現・描写・類語（恐怖・不安のカテゴリ）の一覧ランダム５

自分の胸の中で暗い想像が、輪郭のはっきりしない重苦しい塊が、膨らむのが分かる。

伊坂幸太郎 / マリアビートル　amazon

胸が激しく波打ち膝が訳もなく震える

関連カテ動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がるとても感動感動による体の反応、リアクション

おおいようもない終末感が暗い夕闇のように胸にしずみこむ

光瀬龍 / 百億の昼と千億の夜　amazon関連カテ憂鬱・気分が晴れない絶望・希望がない不安になる

女は叫んだ。こういう叫声を日本語は「悲鳴」と概称しているが、あまり正確ではない。それは凡およそ「悲」などという人間的感情とは縁のない、獣の声であった。人類は立ち上って胸腔きょうこうを自由に保たないならば、こういう声は出せないであろう。

昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録　amazon

心臓が早鐘となって胸を突き続ける。

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「恐怖・不安」カテゴリからランダム５

わたしは時間の感覚をなくしていた。《…略…》それだけ、その日の午後は長かったのだと思う。《…略…》時間の幕に閉じ込められたような気分だった。

小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon関連カテ時間を長く感じる・一瞬が長い時間の感覚をなくす

氷を胸に当てられたようにヒヤリとした

石坂洋次郎 / 山のかなたに　amazon

鈴木は肚をくくり、自らの内側で勇気という名の兵士達が蜂起するのを感じる。今こそ、立ち上がる時だ、と。《…略…》（その後ためらう）それ以上先に進んだら崖から落ちる、と無意識ながらに自分が察知しているかのようだった。威風を漂わす敵を前に、勇気の兵士達が足を止めた。

伊坂幸太郎 / グラスホッパー　amazon関連カテ恐怖でためらうやる気・意気込み・奮い立つ勇気を出す・思い切る

コトコトコトコトコトコトと扉（ドア）をたたく音…………。　……私はドタリと廻転椅子に落ち込んだ。　何かの宣告のような……地獄の音（おと）づれのような……この世のおわりのような……自分の心臓に直接に触れるようなそのノックの音

夢野久作 / ドグラ・マグラ関連カテとても怖いドアのチャイム・呼び鈴

冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに入って黒ずんだ爪、かさぶただらけの膝小僧、細かな砂のついたまつ毛、すべてが汗の膜につつまれてぐんなりと心地良い。

綿矢りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録　amazon

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怖い・恐怖

恐怖・不安のレベル

とても怖い

多くの感情は極限に達すると泣くにつながる

恐怖・不安の感覚、精神的な反応

恐怖・不安の表情、リアクション

汗（をかく）

後ずさり・後ろへ下がる

首を縮こめる（すくめる）

身を寄せ合う

恐怖、不安な目・怯えた瞳

（緊張や寒さで）体が強ばる

血の気が引く

（驚きや恐怖で）飛び上がる

眉間のしわを寄せる（眉のひそみ）

腰が抜ける

猫背・背中を丸める

戦慄・恐怖で震える

（恐怖や緊張で）身がすくむ・体が動かない

恐怖を感じたときのリアクション

驚きや恐怖による寒気・ひやり

鳥肌が立つ

恐怖でためらう

視線をそらす・顔を背ける

不安・怯え・恐怖の表情

疑いの表情

意識を失う（気絶・失神）

息苦しい・呼吸ができない

嘔吐・吐き出す

動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がる

現実逃避・現実から目を背ける

悲鳴を上げる・悲痛な叫び

悪寒（恐怖、発熱によるさむ気）

萎縮・体を縮める

足が震える

躊躇・ためらう

おそるおそる・おずおず

顔色が悪い・顔が青ざめる

（恐怖や驚きで）声にならない

ツバをのむ

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