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ときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙 のようなものが、かわるがわるきれいな桔梗 いろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗 な風は、ばらのにおいでいっぱいでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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狼煙(のろし)
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前後の文章を含んだ引用
......なものの上には赤い点々をうった測量旗 も見え、野原 のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集 まってぼおっと青白い霧 のよう、そこからか、またはもっと向 こうからか、ときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙 のようなものが、かわるがわるきれいな桔梗 いろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗 な風は、ばらのにおいでいっぱいでした。「いかがですか。こういう苹果 はおはじめてでしょう」向 こうの席 の燈台看守 がいつか黄金 と紅 でうつくしくいろどられた大きな苹果 を落 とさないように両手 で膝 の上にかかえ......
単語の意味
桔梗(ききょう)
桔梗・・・秋の七草のひとつ。日当たりのいい山野に生え、五つに割れた青紫色の花が咲く。
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ときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙 のようなものが、かわるがわるきれいな桔梗 いろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗 な風は、ばらのにおいでいっぱいでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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