老犬に声をかける。「仕事だよ。仕事だ。日は昇るんだ」 　犬は返事をしないが、まっすぐに歩く姿は反対しているようにも見えなかった。

話が長くなると面倒なのでいちおう同意する

本部長のご意向ともあらば、そういう方向でいくしかなかろう。なあ、田村ちゃん」 　溝口がいい、田村の肩をポンと叩いた。 　田村はこたえなかったが、この話の筋道に納得しているのは横顔を見れば明らかだった。

話が終わらないうちに賛成する

否定しないことが、肯定のしるしと思えた

褒め称える

子供をなだめる母親のように何をこわがっているのだと自分に言いきかせ

適当に調子をあわせてつきあっているが、基本的に話は合わない。

湧き立つような拍手をうけて

調子のいいおべんちゃらを並べ立てる