今起きかえったばかりの葉子が、はでな長襦袢 一つで東ヨーロッパの嬪宮 の人のように、片臂 をついたまま横になっていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......地や、帽子や、造花や、鳥の羽根や、小道具などで、足の踏みたて場もないまでになっていた。その一方に床の間を背にして、郡内 のふとんの上に掻巻 をわきの下から羽織った、今起きかえったばかりの葉子が、はでな長襦袢 一つで東ヨーロッパの嬪宮 の人のように、片臂 をついたまま横になっていた。そして入浴と酒とでほんのりほてった顔を仰向けて、大きな目を夢のように見開いてじっと古藤を見た。その枕 もとには三鞭酒 のびんが本式に氷の中につけてあって、飲みさしの......
単語の意味
長襦袢(ながじゅばん)
長襦袢・・・和服の下に着る丈の長い、和服用の下着。
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