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(父の死)父さんも母さんも同じだけ好きだったはずなのに、てんびんの片方の皿がなくなってしまってからは、それをどう確かめていいかわからなくなってしまった。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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喪失感(大切なものを失う)
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......のチューブを中身がなくなるまでぎゅうぎゅうと絞ったことは今でも覚えている。 もうすぐ二十歳なのに、俺はまだ父さんが作ってくれたカレーの味を忘れることが出来ない。父さんも母さんも同じだけ好きだったはずなのに、てんびんの片方の皿がなくなってしまってからは、それをどう確かめていいかわからなくなってしまった。 鷹野さんは父さんみたいにピアノを弾けない。父さんほどおいしいカレーは作れない。俺が受験に落ちたって、きっと、鼻の頭をかいて笑ったりしてくれない。「新、食べまし......
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わたしはその時、およそ初めて、野呂という男に向け続けていた自分の愛が、ひとつの季節を終えたのを知った。愛という厄介な問題を、自分なりに乗り越えることができたことを感じた。感じながら、柿村を相手に、新しい自分、次なる自分が育ち、生まれつつあることを意識していた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
憂いの影が消え残っていると云ったような淋しい顔立ち
菊池 寛 / ある恋の話 amazon
遠く行き去った愛惜物が突然また再現したような喜悦に似た感情
岡本かの子 / 母子叙情
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まるで列車が少しずつ速度を落として停止に向かうときのように(生命力の推移は少しずつ下がっていく。《…略…》)父親という列車は徐々にスピードを落とし、惰性が尽きるのを待ち、何もないがらんとした平原の真ん中に静かに停止しようとしている。ただひとつの救いは、車内にはもう、一人の乗客も残ってはいないということだ。列車がこのまま停止しても、そのことで苦情を申し立てる人間はいない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
鋭い目をした野鳥のように飛びこんできた
芝木 好子 / 隅田川暮色 amazon
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