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亜美ちゃんは傘をちゃんと差してきたから、ただ泣いているだけなのに、全身がびちょびちょに濡れて見えた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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泣く・涙を流す
雨
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......ってここに来るまでも泣き通しだったと言い、化粧けもなく、根元の黒い髪は乱雑に一括りにしただけ、服も男物のぶかぶかの洗いざらしたトレーナーと寒々しい短パンだった。亜美ちゃんは傘をちゃんと差してきたから、ただ泣いているだけなのに、全身がびちょびちょに濡れて見えた。「いきなり来ちゃってごめんなさい」「どうしたの。崇志さんとけんかでもしたの?」 さかきちゃんは亜美ちゃんの肩を抱えて部屋のなかへ連れ込み、リビングのソファへ座ら......
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
心理的な揺れや変化が直接的にはなんの刺激もない目玉から水分を出すに至るというのは
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
心が水々しい果実を舐めるがように感極まってむせぶ
横光 利一 / 時間 amazon
小娘のようにたわいもなく泣きつづけていた。
有島武郎 / 或る女
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雨の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雨は土地に浸み入り、地表を湿っぽい冷ややかさで被った。そして地底を甘味のある地下水で満たした。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
空はしぐれていた
有島武郎 / 或る女
干した二枚の下着が重そうに雨に打たれている。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
(離れられない)シャム双子のように宿命的にわかちがたく
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
人の涙は本当に、後から後からあふれて、ほほをつたって地面に落ちるんだ……と思った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
目からも鼻孔からも 瞬く間に涙が 溢れ出て、十和子は両手で顔を隠す。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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