血痕でもついたのがそのまま斑 に錆 びたかのような十手
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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血痕
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前後の文章を含んだ引用
......憶をつかむ努力に疲れて、眼を反 らした。 「おや? ……」 すると、ふとまた、心蓮はその眼をみはった。彼女の襟脚から二尺ほど上の仏壇の中に、奇異な物を見出したのだ。血痕でもついたのがそのまま斑 に錆 びたかのような十手と、一すじの捕縄とが、掛かっているのだ。 ぞっと、彼は肩をすぼめて、家の中を見廻しながら、 「もし――」と、女へいった。 「はい」 針刺しへ指をとめて、 「お茶でござ......
単語の意味
錆・銹・鏽(さび)
斑(まだら・むら・ぶち)
錆・銹・鏽・・・金属が空気に触れたり水に濡れたりして傷み、赤茶色や青白色に変色し脆(もろ)くなったもの。空気中や水中で金属が酸化し表面にできる、酸化物質や水酸化物質。
斑・・・1.下地の色とは違う色が、不規則に混じっている模様。いろいろな色や濃淡の入りまじっている模様。また。そのさま。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
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宿のシーツは、恥ずかしい血痕の花弁を点々と散らした。
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